ondonpiのブログ

山と川の間に迷い込み、掘立小屋で自炊し、猫の額ほどの畑で自給し、大脳と小脳の世界に遊びます・・・

自然農法

[無除草]
草のことを述べたい
私は自然農法に憧れて、畑を始めた
無肥料、無農薬、無耕起、無除草は福岡正信氏の四無主義
虫や草を敵としない、は川口由一氏
f:id:ondonpi:20171124225625j:plain
最初にぶつかったのは草だった
次々に生え、一斉に生え、たちまちお手上げ状態になった
雑草は、強く早い
日照で負け、根張りで負け、私の野菜は消えた
炎天下の夏空、手作業の草むしり、三畝の畑は地獄だった

私は考え込んでしまった
竹内孝功氏は、苗の根本根圏は草むしり、成長した野菜の自立根圏の草は地表で刈り、その外の草との共存根圏の草は高刈りする、としている
川口由一氏も、地表に鋸鎌を走らせ草を刈っている
木村秋則氏のりんご畑が草ぼうぼうなのは、りんごの木が草よりも背が高いからであり、既に高刈り状態だからである

糸川氏はもっと素晴らしい
根圏などと細かい事は言わず、草は鎌で刈らず、平鍬ではつるのだ
最初畝を片側づつ平鍬ではつり、草を通路に落す
次に通路をはつり、炒飯状の草と土を畝に戻すのだ
これは同時に、土寄せが進行する事を意味する
これには脱帽した
ただこの為には、苗の両側をはつる為に、畝には一列しか植えられない
勿体無いから、畝はペアで作る、或いは畝の中央に溝を作ると云う感じになる

さてこれで解決、とはならなかった
私の畑が七畝に増え、糸川式でも追いつかなくなった
それに糸川式は、草丈が高く茎が固く丈夫になると、使えない方法だった
この時だった、「中耕」という言葉の意味を知ったのは
これは通路に耕運機や管理機を走らせる、と云うものだ
つまり、耕運により通路の草刈りをしているのだ
砕いた土を、畝とその草に盛れば、土寄せと同時に、草退治になる
耕運機が無ければ、刈払機でもいい、これで通路の草を刈る
残る畝の草だけなら、鋸鎌や草刈鎌で追いつく

私は思う、最大、最良、最楽の草むしりは、耕す事だ
思い返せば、私の畑は20年放置の原野だった
草丈は背を超え、向こうが見えなかった
これを私は迷わず刈り倒し、耕したではないか
最良の草刈りは、耕す事だ
種を蒔く時や、苗を移植する時、予め耕すのは、草をゼロにする為だ、当然だ
野菜が成長している時には耕せないから、苗に近い草は地表で刈り、遠い草は高刈りしているだけなのだ

因みに夏に生える、イネ科の雑草は要注意
根が逞しく、抜くと30cm四方の土もろとも抜けて、大穴が開く
且つこれは密生するから、二つ抜くと60㎝の穴が空き、隣の夏野菜、トマトやナス、マメ科やウリ科の根も一緒に抜ける
地表に鋸鎌を走らす方が、賢い
同様にブタクサ、アカザ、キク科の雑草、これも小さい内に抜く
根が大きいからだ
ありがたい事にまばらに生えるから、見つけて一本づつ抜けばいい

このような愚痴を聞けば何故、ビニールマルチを使わないか、と人は言う
事実大規模農家は勿論、有機栽培と謳っても、当然の様にビニールマルチ使っている
これをやれば、どうなるか?
有機体が土に戻らず、肥料が枯渇し、その先には悪魔の化学肥料漬けが待っている
同様に、篤農家が夢見る草一本無い畑は、真面目に見え、頭が下がるが、狂っている
この意味で私は、自然農法に留まっている

[無耕起]
無除草を語りながら、無耕起に付いても語ってしまった
つまり私は、無除草に加え、無耕起にも反対の立場を明確にする
加えて、施肥の事もある、これを鋤き込む為の耕起も必要だ
更に、じゃがいも掘り、山芋掘り、里芋掘り、ごぼう掘り・・・、事実上畝を破壊しているではないか

[無肥料]
次は無肥料だ
化学肥料は恐ろしい
最初はその効果、的面な効果に仰天する
実だけ、葉だけ、茎だけ、或はその三つが異状に肥大する
これを豊作と見るか、カタワと見るか

人にナスを沢山貰ったので、半分漬けた
漬かって取り出し手で水気を絞ったら、指の間からナスが、溶けて崩れてはみ出した、ジュルジュルと
細胞組織が、壊れているのだ
木村秋則氏のリンゴの腐敗実験と同じだ
その人は農協農法、化学肥料漬け農法の信徒だった
私の無肥料は、無化学肥料と云う意味でYesである

只私も、籾殻燻炭か有機石灰、ボカシ肥料はやっている
原生林だった畑、翌年はスギナが密生した
自然農法の人は、原生林は肥えていると言うが、その土は強酸性に偏していた
籾殻燻炭を施肥した翌年、スギナは消えた
見事と言っていい
またジャガイモもそうだった
畝に燻炭の有無、片方は芽欠きもしないのに大玉が揃い、他方は貧弱な小粒ばかり、効果は明白だった
肥料喰いの里芋でさえ、燻炭だけでもかなりの粒が揃う
ニンジンも、背割れが無くなり、青芯が消えた

ボカシは自分で作る、完全な有機を見届ける
或は、素性が確かなら、買っている
自分で作るより安いのに、脱帽する
さてこの意味で私は、無肥料とは言えない

[無農薬]
これは完全にYesだ
と云うのは、私は長く老人性アトピーに苦しんだ
医者も分からず、治らず、匙を投げ、十年近く経ってふとした事から、つまり掘っ立て小屋で自炊したら治った
無農薬、無肥料の自分の野菜で初めて、食品添加物から逃れられた
添加物、これが原因だった
その証拠に、スーパーの食品、実験的に一つづつ食べたら、二時間ほどして必ずアトピーが出た
食品添加物の無い玄米でも、アトピーが出た
玄米の栄養豊かな糠部分、そこには化学肥料と残留農薬も豊かだったと云う落ちだった

因みにスーパーの食品、包装されている物は全部アウトだった
包装は工場生産の証し、工場は必ず添加物を入れる
包装されていない物、大根、人参・・・だけが辛うじてセーフだった
意外だったのは卵と鶏肉、これが一番アトピーが激しかった
今のブロイラー、抗生物質漬けで工場生産されていると思いだした
只、鶏肉コーナーの一角、地鶏はアトピーが出なかったのは、新鮮に驚いた
詰まる所、食品添加物の親分は、化学肥料と農薬では無いかと疑っている
だから農薬は、決して使わない

もう一つ野菜に、病気を呼び、虫を呼ぶ原因は、化学肥料では無いかと思っている
と言うのは私の畑は虫が来ず、また来ても育つのに、隣の人は、白菜に不織布のトンネルをしても、薬をやっても虫が来る、と文句を言っている

私は化学肥料は、カタワを作ると思う
姿だけでは無く、細胞や組織が脆弱に育つのでは無いだろうか
だから病原菌即ち病気に掛かり易く、抵抗力が無いから虫に狙われる、と思えば納得がいく
そのような野菜が、胃袋に入り腸に入り、木村秋則氏の腐敗実験の様に、本来なら腸で発酵すべき物が、腐敗するからでは無いかと疑っている
化学肥料と農薬、これはイコールであり、セットではないだろうか