ondonpiのブログ

山と川の間に迷い込み、掘立小屋で自炊し、猫の額ほどの畑で自給し、大脳と小脳の世界に遊びます・・・

狩猟民族、稲作民族、交易海洋民

日本は、どうしてこうなのか?
日本人はその心、どこに置けば安心立命するのか?
日本とは何か、こればかり考えて来た
本ブログでも「出雲神話」に分け入り、「丹後王国」をのぞき込み、天皇のルーツに迫った
日本とはと言っているが、実は自分の事だ
自分の心の、最も座りの良い位置が分からない

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よくある解説は、稲作民族、農耕民族と言うものだ
これは協調性や閉鎖性を説明するのに使われるが、演繹性がない
先ず我々自身が、閉鎖性を嫌っている
その閉鎖性の先に、自分の未来を置きたくない筈だ
次に高度成長期に、都会への民族大移動があっさり起きた
つまり故郷や先祖伝来の土地や風習に、拘泥されていない
もう一つ、短い弥生時代の稲作如きで民族性など決まるものだろうか
民族性は、もっと長い縄文ほどのタイムスパンが必要ではないだろうか
稲作民族理論は原理ではなく、単なる結果の修飾語でしか無い
 
対するヨーロッパは、狩猟民族と言われる
進取の気性や成功の歴史を羨む気持ち、畏敬する気持ちが込められている
この言葉にも、ヨーロッパ人の次の行動を見る力はなく、演繹性は無い
 
そんな折ふとした事から、思考が始まった
丹後王国を調べていた時、倭人高句麗の南下を受け、連戦連敗を喫しているのに改めて気がついた
丹後王国を知らない人は、書紀でもいい
度重なる朝鮮出兵が記されている
何故何度も出兵したのか?
負けたからだ、勝てば一回の出兵で済む
それも連戦連敗、百戦百敗だった
(これを繕う為に、朝鮮から勇猛な日本兵が請われたと言っている
つまり他人の戦争であり、自分が負けたのでは無いと言外に匂わせている)
魏志倭人伝を素直に読めば分かるように、又あの当時の鉄と交易を見れば分かるように、あの当時の朝鮮南岸は倭人の土地だった、と私は思っている
これが突如始まった高句麗の南下に対抗すべく出兵したのだが、歯も立たず負け続け、任那を最後にすべての土地と港を失い、敗戦の記憶も拭い去ったと
 
さて何故負けたのか、がこの文章のテーマになる
朝鮮半島は中央を山脈が走り、西は湿った風が山脈に当たり多雨で湿潤、東は山越えの乾いた風で冬は寒く土地は痩せている
西は豊かな稲作地帯、東は当然、遊牧、牧畜、騎馬の文化となる
そこで生まれる軍隊は、騎馬民族の騎馬軍団になる
 
その絵を見て驚いたのだが、騎馬武者は鉄タイルの鎧に身を包み、眼しか現れていない
それどころか馬までも、鉄タイルの鎧に覆われ、まるでアメリカの宇宙映画の戦士のようだ
次に驚くのはその戦さの、その方法その流儀だ
進めば馬で蹴散らし破竹の勢いで勝つのは当前だが、その地の畑と家畜を全部収奪し、自軍の食料にする
それではその地の人の食料が無くなるではと思うが構わない、皆殺しにするからだ
命乞いをする者は助けるが、次の戦争の最前線に立たせ、やはり殺す
蒙古襲来を思い起こせばいい、あの残忍さと同じだ
 
こんな戦争、どう思う?
騎馬民族と言い、狩猟民族と言うが、これが実態だ
こんな戦争、こんな民族、羨ましいだろうか?
ヨーロッパでは民族大移動と言い、言葉は綺麗だが、内実は皆殺しと放逐がその実態だ
これを知ってなお且つ、騎馬民族、狩猟民族に憧れるだろうか?
近年でもアメリカとオーストラリアで「民族大移動」が起きた
起きたのはインディアンとアボリジニーのジェノサイド、皆殺しで、それを「民族移動」「移民」と言い換えている
彼らの戦争や移動とは皆殺しであり、それを知らずに彼らと戦争などしてはならない
 
対する倭人の「出で立ち」は、頭こそ兜だが後は手甲と脚絆だけ、勝負にならない
海洋民は何処でもそうだが、戦さは下手だ
もう一つ勝負にならない理由は、倭人は夏だけで、季節風吹き荒れる冬の日本海を渡れない
冬の間に好きなように、港を蹂躙される
翌年の夏に兵を差し向けるが、冬にはまた取られる
これが何度もの出兵の、真相だと思う
 
縄文人は「交易海洋民」だと思う
これが長い縄文時代に、刷り込まれた縄文人のDNAではないだろうか
教科書に言う狩猟採集の文化だけでは、決して今の日本人は生まれない
交易と言うが、それは商人(あきんど)の事だ
人とは、相手に喜んで貰ってナンボ
そこで初めて物々交換が成立する
戦争で入手する民族と、商いで入手する民族と言うふうに見ていけば、日本人の性質はトタンに見えて来ないだろうか
人の気持ちに敏感で、本体なら移動と自由を好む、そんな日本人を説明し、予測もできるのではないだろうか
移動と自由を縛ったのは、奈良平安の律令制武家政治、つまり稲作ではあったが、高度成長期で先祖返りを果たした、と思う
 
反対に勝った朝鮮は、その後どうなったか?
戦争には勝ったが、少数の搾取する貴族階級と、広汎な農奴だけから成る社会、その社会は完全に停滞し、20世紀まで続いた
ヨーロッパでも同じだった
民族大移動の後は、勝った者は貴族となり負けた者は農奴となり、暗く長い中世に突入している
 
私も漸く、自分の心の置き場所が見つかった気がしている
回りの人、疎遠を問わず、すがすがしく心地良くなって貰えるよう応対したい
目的や下心があるのでは無く、自分の為だ
そうする事が、自分の気持ちをすがすがしく保つ最短の方法だと思う
更には自分をそこに置けば、どの方向からの変化にも居ながらにして対応できそうに思う