コーヒー、焙煎してみた
ペール缶二つをくりぬき、煙突をL字型に通し、間には軽石を詰める
下の焚口で燃すのは、小枝でよい、これを拾ってくる
この特徴は、完全燃焼する事だ
だから、煙も出ず、小枝が十本~二十本で、1時間は持つ
これに焙煎用の手振り網か、銀杏焦がしの網に、コーヒーの生豆を入れ
ひたすら振り続けて、完成は20分くらいだろうか
炎の上数十センチ、炎を直接当てないのがコツ
焙煎一回分は、180ccの1カップで、100gほどの生豆
淹れるコーヒーに換算すると、コップ10杯分くらいだ
また、煎ると不思議な事に、豆の体積が増える
ちなみに生豆は1kg売りが普通だから、1カップ100gだと10回分だ
この保存は、生豆なら一年、煎り豆なら一週間、粉末なら一日
慣れて来たら、浅炒り、中入り、深入りの、色と区別が分って来た
中入りは分り易い、豆がはじけ出すから
最初はこれが、のべつまくなしはじけて、中入り突入が分らなかった
慣れてまんべんなく煎るようになると、一斉にはじけ出す
その後落ち着き、暫く煎っていると、再度はじけ出す
これが深入りだ
ただ、殆どの銘柄では、中入りがおいしい
一般的に浅炒りは酸味、深入りは苦味に走る
深入りがおいしいのは限られて、ケニアぐらいではないだろうか
あ、アメリカンは浅煎りだ、浅煎りの豆を使う
水で薄めたのがアメリカンではない
逆にエスプレッソは深入り豆を使う、その代わりドリップではなく
BIALETTIなどを使う、カップもデミタスだ
また、この焙煎をロケットストーブでやる、そもそもの理由だが
焙煎すると、生豆の表皮がはがれて、飛び散る
焙煎屋さんの店は、この粉でいっぱい、とても掃除しきれるものではない
ロケットストーブがない場合は、ホースノンや七輪を外で使う・・・
ただその火力、圧倒的に足りないと思う
煎り終わったら、さっそくドライアーなどで冷やす
卓上扇風機があったので、これを使っている
余熱で、煎りが進行するのだそうだ
冷えたら、一日置くといい、ガスが出る
容器の蓋がプラスチックだったが、これが翌日膨らんでいた
美味しいのは、それから一週間が山
暫く使わないなら、冷凍保存がよい、味が持つ
これも現実的に重要だ、毎週焙煎してられないからだ
この味を知ると、店頭売りの、数か月前の煎り豆とは、別世界
まして、店の粉末売りのレギュラーコーヒーは、更に別世界
コーヒーの味を決めるのは、この焙煎の浅い深いを含めて、三つある
勿論、豆の銘柄を含めると、四つになるが
先ず、ミルでの挽き方の粗密
ミルは普通、粗挽きと細挽きの調節ネジがある
これが粗いとあっさりとした透明感、パウダー状だと苦味が強い
初心者は、細かいほど良いと思うが、逆効果だ
次に、お湯の温度
結論的には、沸騰したら一度湯冷ましに移した方がよいか、と
95℃以上だと苦く、85℃だとまろやかになる
問題は、良く見かけるステンレスのコーヒーポット
これは急速に温度が下がり、ドリップの最初と最後では10℃近く異なる
私は、昔ながらの鉄瓶が良いと思う、温度が下がりにくい
また、お湯を味わってみるといい、鉄瓶のお湯にはとげがない