ondonpiのブログ

山と川の間に迷い込み、掘立小屋で自炊し、猫の額ほどの畑で自給し、大脳と小脳の世界に遊びます・・・

地方創生

地方創生の掛け声はよく聞くが、成功しているとは思えない
地方と東京の問題を、深刻に善良に苦悶している人も多いのではないだろうか
その地方の収入、田圃の収入、何も知らなかったが、最近目が覚めた

米は反収8俵、単価は店頭で1.6万円として、反収金額は12.8万円となる
1町歩128万円、10町歩1280万円となる
1町歩は、昔の一家族の規模だ
贅沢や楽しみは何も無かったが、これで生きていた
10町歩とは、現在の一家族が、機械を駆使して出来る最大規模だろう
これを超えれば、会社規模となり従業員とその労賃が浮上する

ここから諸費用が引かれるが、最大は流通コストだろう
後は諸機械のローンや、肥料と農薬になる

過疎化は言われて久しいが、上の構造を知れば当然だと言える
現在の生活水準を求めるなら、一家族10町歩必要だが、実際は農家数は多かった昔と同じで、一家族1町歩所有している

私は、人が去るのは当然だと思うし、それを推奨したいとさえ思う
そして残った一家族が10町歩を持つ農業は、魅力的だとさえ思う

勿論、10町歩を越えて会社形態も良い
跡継ぎや二代目の問題が起きないし、給与サラリーマンは気楽でもある
漁業は既にそうなっている
農地法が無いからである
漁業組合が会社で、漁村の若者はそこのサラリーマンだ

地方創生は、これしか無いのではないか
これを直視しないで、脇道ばかりあげつらっているように見える
或いは東京の機能を地方に分散すべきと言うが、その人は東京に住み自分は例外と思っている

追記に近いが、上の議論は農地が広く、区画整理事業が完了し、機械化農業が可能な土地の話だ
中山間地では、この議論は成り立たない
ただ工夫次第だ
つまり最もマージンを奪われる流通経費をゼロにすべく、販売経路を自力で開拓出来れば成り立つ
具体的には、差別化に徹し、消費者の歓心を得る事だ、奇跡のりんごの様に
勿論その努力、スーパーマン級だ