ondonpiのブログ

山と川の間に迷い込み、掘立小屋で自炊し、猫の額ほどの畑で自給し、大脳と小脳の世界に遊びます・・・

ドラム缶の、ピザ窯だ!

家を片付け始めて、丸一年
ドラム缶が、出てきた
何というお宝、ピザ窯に最適!
使った金は、廃油処理代300円だけ
後はディスクグラインダーの、替刃2枚
で、さっそく開始
まずは上三分の一の所で切断
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下の三分のニは、燃焼室です
ひっくり返して、焚口を切り抜きます
また下から上に、熱風を通す穴四つを、切り抜きます
上の三分の一はピザ窯部分で、ピザを入れる開口部を切り抜きます
切り取った部分に、木の取っ手を付けて、蓋にします
勿論ドリルで穴あけ、ビス止めです
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燃焼室の天板は、ピザ窯の床になります
高温になるので、五徳を介して丸鉄板を乗せて、これがピザ台になります
写真は26cm鉄板ですが、30cmもあります
ちなみにこの丸鉄板は、捨てられてあった焼肉鉄板を丸く切り抜いたものです
勿論ピザストーンの方が、カッコいいですね
ただ温まる時間と、五徳の高さ、これを考える必要があります
私の幾多の失敗から言えば、鉄板もストーンも同じだと思いますが
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燃焼室にピザ窯を乗せます
赤い煙突は、リサイクルセンターで断わられた消化器、それの上下を切断したものです
ただこれでは非力でしょうから、後日直径12cmのトタン煙突にするかも、です
手前は不用品です、赤い花が咲きました・・・
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さて燃焼室で、何をどう燃やすか、これ実は難しいものがあります
一番ナイーブな方法は、いきなり薪を突っ込み火をつける、というものでしょう
なかなか火がつかず、煙も多く、ピザがまずくなります
また燃焼跡の床はどうしてくれる、という問題もあります
高熱でコンクリなど、汚れや破損に直結します
私も農作業の籾殻薫炭で苦労したので、これは則却下でした
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youtubeではウッドガスストーブが賑わっていますが、あれの多くは失敗作で、単なる焼却炉を、ウッドガスストーブだと勘違いしています
私も作りました
最初は、ペール缶二重方式
通気が狭すぎて失敗でした
次は、外がペール缶、内がバケツ方式
これも着火が事実上不可能に近く、火は別途おこして持って来る方がずっと楽です
そして最大の欠点は、火力が弱く、ドラム缶には非力です


さて別途おこして、持ってくる火は・・・
これが昔ながらの、ペール缶や一斗缶の焼却炉です
下に吸気口の穴を空けてある、あれです
ただ多くの人は、火が付きにくく、煙ばかり、すぐ消える・・・、という印象を持っていませんか?
コツがあります
炎の量と炉内のバランス、穴の数や高さと炉内のバランスです
燃焼には、吸気が必要ですが、吸気が多すぎると燃焼室の温度が下がり、火は弱まります
つまり、矛盾しているのです
そこで、炉内を閉じて熱気を保持し、且つ細く速い吸気を実現させてやればよいのです
これの芸術品が火吹き竹であり、至高品がロケットストーブです
ふいごは、火吹き竹の巨大版の事です


ですので焼却炉も、その穴は底から5cm程上に位置して、下は火だまり、熱気だまりを確保します
心配ありません、火は熱ければ、下にもぐっていくものです
次に穴の大きさ、間隔、数を試行錯誤します
私の結論は、写真のようになりました
40×35mmが12個です
今後も試行錯誤して、完全燃焼に近づけて行きたいと思います
中程に二次燃焼の小穴がびっしりならんでいるのも、その工夫です


これをドラム缶の焚口から、押して滑らせて入れるのです
あるいは、引っ張り出して、薪を足すのです
床はきれいだし、床が熱で破損する事も、ありません
ドラム缶の下の燃焼室の焚口の、その高さと幅は、実はペール缶のサイズで決まったのです