ondonpiのブログ

山と川の間に迷い込み、掘立小屋で自炊し、猫の額ほどの畑で自給し、大脳と小脳の世界に遊びます・・・

豊か、とは

欧米は豊かだった、日本や東洋は貧しかった
これは文明的、人種的な問題ではないか、と思う程決定的だった、つい最近迄は

 

それが昨今の、経済、社会、人々、若者を見て、欧米に並ぶほど豊かになったのを、つくづく思い知る
勿論良い事、有り難い事だが、何故かや、理由が分からない
いやその理由、多すぎて分からない
評論家も学者も多過ぎて、その真偽、大小、前後が分からない

 

以前のブログで言及したのは、農村と都会間の人口移動、これを吸収して戦後爆発的に増えた工場とその生産性、これに求めた
逆に言えば、その他諸々を従属と考えた

 

そんな折、President onlineで森永康平氏が、日本がギリシャのように財政破綻することはあり得ない、と明瞭な論旨を見せた

もう一人、jbpressで篠原信氏は、食糧危機が起きるのは「国民の大半が農業従事者」の国ばかり、とこれも明瞭な論旨を展開した

読んで驚いた、嬉しかった、最後のピースが埋まった、私にとって
畑の違う両者が共に主張するのは、モノとサービスの強力な生産と生産性だ

はしょって言えば森永氏は、ギリシャがユーロ建て国債借金を返せなかったのは、国に稼げる産業が無いからだと
対して日本の国債は、先ず円建てであり刷れる事、次に対外的にも強力な競争生産力がある、と
現に大量の外貨準備が潤沢だ

 

次の篠原信氏も、これが農業研究家かと思うくらい、鋭い
国民の大半が農業では、豊作でも農家ばかりだから買ってくれる人が居ない、飢饉では、国外に求めようにも外貨は元より無い
(日本を経済歴史を、一言で言い切っている、私は初めて、核心に立った思いがした)
明治初年では7割の農民、大正から敗戦までは5割、これが現在は1パーセントになっている
この数字、アメリカやフランスの先進国でも同じだ
生産性の激変に、ただただ驚く
さて問題はこの生産性、肥料といい飼料といい、石油とエネルギーに支えられている、という事
これを買い付ける外貨、それはモノとサービスの競争的な海外展開によって得られている
(食料安全保障の評論家が、バカに見える)

 

私は段々分かってきた・・・、豊かとは何か
国も個人も同じだ
お金が有れば、豊かなのだ
そのお金で欲しい物、手に入れられるだけ入る事、これが豊かなのだ!
そのお金は、モノとサービスの競争的生産性だ、と
ようやく、分かった!