大豆の、鳩対策
草地に自生したアサツキ、叢生栽培のヒント
奇跡のリンゴ、杉山修一氏が解けば
自然農法
[無除草]
草のことを述べたい
私は自然農法に憧れて、畑を始めた
無肥料、無農薬、無耕起、無除草は福岡正信氏の四無主義
虫や草を敵としない、は川口由一氏
最初にぶつかったのは草だった
次々に生え、一斉に生え、たちまちお手上げ状態になった
雑草は、強く早い
日照で負け、根張りで負け、私の野菜は消えた
炎天下の夏空、手作業の草むしり、三畝の畑は地獄だった
私は考え込んでしまった
竹内孝功氏は、苗の根本根圏は草むしり、成長した野菜の自立根圏の草は地表で刈り、その外の草との共存根圏の草は高刈りする、としている
川口由一氏も、地表に鋸鎌を走らせ草を刈っている
木村秋則氏のりんご畑が草ぼうぼうなのは、りんごの木が草よりも背が高いからであり、既に高刈り状態だからである
糸川氏はもっと素晴らしい
根圏などと細かい事は言わず、草は鎌で刈らず、平鍬ではつるのだ
最初畝を片側づつ平鍬ではつり、草を通路に落す
次に通路をはつり、炒飯状の草と土を畝に戻すのだ
これは同時に、土寄せが進行する事を意味する
これには脱帽した
ただこの為には、苗の両側をはつる為に、畝には一列しか植えられない
勿体無いから、畝はペアで作る、或いは畝の中央に溝を作ると云う感じになる
さてこれで解決、とはならなかった
私の畑が七畝に増え、糸川式でも追いつかなくなった
それに糸川式は、草丈が高く茎が固く丈夫になると、使えない方法だった
この時だった、「中耕」という言葉の意味を知ったのは
これは通路に耕運機や管理機を走らせる、と云うものだ
つまり、耕運により通路の草刈りをしているのだ
砕いた土を、畝とその草に盛れば、土寄せと同時に、草退治になる
耕運機が無ければ、刈払機でもいい、これで通路の草を刈る
残る畝の草だけなら、鋸鎌や草刈鎌で追いつく
私は思う、最大、最良、最楽の草むしりは、耕す事だ
思い返せば、私の畑は20年放置の原野だった
草丈は背を超え、向こうが見えなかった
これを私は迷わず刈り倒し、耕したではないか
最良の草刈りは、耕す事だ
種を蒔く時や、苗を移植する時、予め耕すのは、草をゼロにする為だ、当然だ
野菜が成長している時には耕せないから、苗に近い草は地表で刈り、遠い草は高刈りしているだけなのだ
因みに夏に生える、イネ科の雑草は要注意
根が逞しく、抜くと30cm四方の土もろとも抜けて、大穴が開く
且つこれは密生するから、二つ抜くと60㎝の穴が空き、隣の夏野菜、トマトやナス、マメ科やウリ科の根も一緒に抜ける
地表に鋸鎌を走らす方が、賢い
同様にブタクサ、アカザ、キク科の雑草、これも小さい内に抜く
根が大きいからだ
ありがたい事にまばらに生えるから、見つけて一本づつ抜けばいい
このような愚痴を聞けば何故、ビニールマルチを使わないか、と人は言う
事実大規模農家は勿論、有機栽培と謳っても、当然の様にビニールマルチ使っている
これをやれば、どうなるか?
有機体が土に戻らず、肥料が枯渇し、その先には悪魔の化学肥料漬けが待っている
同様に、篤農家が夢見る草一本無い畑は、真面目に見え、頭が下がるが、狂っている
この意味で私は、自然農法に留まっている
[無耕起]
無除草を語りながら、無耕起に付いても語ってしまった
つまり私は、無除草に加え、無耕起にも反対の立場を明確にする
加えて、施肥の事もある、これを鋤き込む為の耕起も必要だ
更に、じゃがいも掘り、山芋掘り、里芋掘り、ごぼう掘り・・・、事実上畝を破壊しているではないか
[無肥料]
次は無肥料だ
化学肥料は恐ろしい
最初はその効果、的面な効果に仰天する
実だけ、葉だけ、茎だけ、或はその三つが異状に肥大する
これを豊作と見るか、カタワと見るか
人にナスを沢山貰ったので、半分漬けた
漬かって取り出し手で水気を絞ったら、指の間からナスが、溶けて崩れてはみ出した、ジュルジュルと
細胞組織が、壊れているのだ
木村秋則氏のリンゴの腐敗実験と同じだ
その人は農協農法、化学肥料漬け農法の信徒だった
私の無肥料は、無化学肥料と云う意味でYesである
只私も、籾殻燻炭か有機石灰、ボカシ肥料はやっている
原生林だった畑、翌年はスギナが密生した
自然農法の人は、原生林は肥えていると言うが、その土は強酸性に偏していた
籾殻燻炭を施肥した翌年、スギナは消えた
見事と言っていい
またジャガイモもそうだった
畝に燻炭の有無、片方は芽欠きもしないのに大玉が揃い、他方は貧弱な小粒ばかり、効果は明白だった
肥料喰いの里芋でさえ、燻炭だけでもかなりの粒が揃う
ニンジンも、背割れが無くなり、青芯が消えた
ボカシは自分で作る、完全な有機を見届ける
或は、素性が確かなら、買っている
自分で作るより安いのに、脱帽する
さてこの意味で私は、無肥料とは言えない
[無農薬]
これは完全にYesだ
と云うのは、私は長く老人性アトピーに苦しんだ
医者も分からず、治らず、匙を投げ、十年近く経ってふとした事から、つまり掘っ立て小屋で自炊したら治った
無農薬、無肥料の自分の野菜で初めて、食品添加物から逃れられた
添加物、これが原因だった
その証拠に、スーパーの食品、実験的に一つづつ食べたら、二時間ほどして必ずアトピーが出た
食品添加物の無い玄米でも、アトピーが出た
玄米の栄養豊かな糠部分、そこには化学肥料と残留農薬も豊かだったと云う落ちだった
因みにスーパーの食品、包装されている物は全部アウトだった
包装は工場生産の証し、工場は必ず添加物を入れる
包装されていない物、大根、人参・・・だけが辛うじてセーフだった
意外だったのは卵と鶏肉、これが一番アトピーが激しかった
今のブロイラー、抗生物質漬けで工場生産されていると思いだした
只、鶏肉コーナーの一角、地鶏はアトピーが出なかったのは、新鮮に驚いた
詰まる所、食品添加物の親分は、化学肥料と農薬では無いかと疑っている
だから農薬は、決して使わない
もう一つ野菜に、病気を呼び、虫を呼ぶ原因は、化学肥料では無いかと思っている
と言うのは私の畑は虫が来ず、また来ても育つのに、隣の人は、白菜に不織布のトンネルをしても、薬をやっても虫が来る、と文句を言っている
私は化学肥料は、カタワを作ると思う
姿だけでは無く、細胞や組織が脆弱に育つのでは無いだろうか
だから病原菌即ち病気に掛かり易く、抵抗力が無いから虫に狙われる、と思えば納得がいく
そのような野菜が、胃袋に入り腸に入り、木村秋則氏の腐敗実験の様に、本来なら腸で発酵すべき物が、腐敗するからでは無いかと疑っている
化学肥料と農薬、これはイコールであり、セットではないだろうか
山芋、大好き
私は山芋が、大好き
とろろご飯は、美味しい
ただ山芋と長芋の区別がついているかと言うと怪しい
去年ホームセンターで長芋の種を買ってきた
植えたんだけれども、なんか小さくてしょぼく、そのうち消えてなくなった
年が変わって今年、去年植えた所から芽が出て蔓が伸びてきた
生きていたんだ、と感動した
巻き付く竿も、立ててやった
そしてその蔓、今年の夏は立派に生い茂って くれた
その蔓も枯れて一か月ぐらい経ったので、芋を掘ってみることにした
80cmくらい掘ったろうか、ようやく取れた
ちなみに、深さ80cmになるとスコップは届かない
穴の直径を1mに広げ、その穴に降りて掘る事になる
つまり大穴を、掘らなければならない
土は固くなかったが、穴三つは疲れた
明日も三つ、掘る予定
さてこの芋、長芋というより、スーパーで見る大和芋に似ているような・・・
美しき、麦秋
見渡す限りの麦畑、何と感動的だろう
感動したのは美しさの他に、二つ理由がある
以前麦を作りたいと言ったら、人に雀に喰われるよ、とあざ笑われた
ところがこの麦、その穂、手に取れば、何と立派でたわわな事か
あの言葉、雀は嘘だったと、嬉しさがジンとこみ上げて来た
もう一つ、この麦、休耕田の田圃に植えられている、と云う驚きだった
と云うのは以前、小麦やライ麦や陸稲を試したのだが、それらは畑だった
その時この麦と云うのは、肥料喰いだと知り、震え上がった
つまり畑で育てれば、肥料買いの地獄に落ちる
そこを、水田を使うとは恐れ入った
水田は何故、大した肥料も与えず連作が出来るのか?、ご存知だろうか
山から来る水である
その水が様々な無機塩類、養分を運んで来るからである
脱帽した
ちなみに、もう一つ有り難いおまけがある
草対策だが、これは苗の時だけ世話をすれば、後は不思議な事に、麦の回りには草が生えないと云う事だ
柿の木の剪定
下は柿の木の写真だ
何が珍しいか?
実はこの木、70年ほど自然天然に育っていたのを、植木屋さんが強剪定し、2年かけて整枝し整形したものだ
昔々、ある植木屋さんが言っていた、柿を剪定なんかして、実は成るのか?、と
それ以来、柿は剪定してはいけないものとばかり思っていた
だから最初、太枝を強剪定されて、葉っぱも殆ど失い、げんこつを空に突き出した様な、無残で可愛そうな枝振りに絶句したものだった
この木はもう、実は成らないと諦めた
それが2年目、げんこつ枝から胴吹き芽、胴吹き枝が出、間引きされたのが写真だ
完全に、そして美しく復活した
二度驚いた
言うまでもないが、写真の柿は整枝が目的だから姿が良いのだが、採果を目的にして高枝を詰め横枝を伸ばし、縦よりも横幅を大きくする事も可能だ
畑と草
草は、畑の大問題だ
私の畑は7畝ほどで、家庭菜園より大きく、プロとは比較にならない、そんな規模の、草対策の話になる
最初、黒いビニールシートをかぶせたが、それでも草は生えてきて、ビニールを下から持ち上げる
その草取りはビニールを一々めくらねばならず、無い方がよっぽど楽だった
それ以来ビニールは使っていない
またそのビニールの始末にも困った
ゴミ出しで、拒否された
その草対策、ネットを探して、糸川式と言うのを知った
一言で言えば、畝表面や通路の草を平鍬ではつる事により、草を削るのだ
腰をかがめて長時間の草むしりより、立っての作業になりずっと楽だった
はつった草と土はチャーハン状となって通路にたまるので、これを必要に応じて鍬で畝に戻す
事実上の土寄せ作業になり、草取りと合わせて一挙両得とも言える
畝表面をはつる為には、畝に工夫が要る
畝には一列しか植えない、と言う事だ
そうすれば、その苗、その野菜の、両側の畝表面をはつる事ができる
さて細い畝に一列しか植えないのは不経済だから、この畝は二本一対のペア構造で作る
或いは、広い畝の中央に細い溝を切る、と言った見かけになる
この糸川式、大変便利で楽ちん、一反くらいなら一番いい草対策だと思う
加えてもう一つ、重要なメリットがある、肥料だ
私は化学肥料は使わない、虫や病気を呼ぶからだ
使えばその駆除の為に、今度は農薬を買わなければならない
肥料と農薬、この二つを買えば、野菜は店で買った方が安くなる
もう一つ、私は食品添加物や化学肥料や農薬の、アレルギー体質だ
畑をやりだした理由は、これもあった
さて糸川式の凄い所は、その方法、その作業過程の中で、草を肥料化しており、肥料をやる必要が無い、と言う事だ
これで、草取り、土寄せ、施肥と一石三鳥になろうか
私は畝はつり後、ある時そのチャーハン状の草と土を放置して置いたら、堆肥化している事に気が付いた
これを畝に戻せば、施肥となる訳だ
その時まで私は堆肥枠を作り、刈払機の草を集め、半年一年かけて、堆肥を作っていたが、やめた
この堆肥、集めるのも、一年かけるのも、畝に撒くのも重労働だが、これから開放された
以来、刈払機で出た草は、畝の通路に盛っている、それを踏んで歩いている
後、肥料関連では、籾殻勲炭を作っている、土壌の酸性化防止だ
私の畑は春になれば、ハコベ、オオイヌノフグリ、オドリコソウ、ホトケノザなどに厚く覆われる、これが自慢だ
因みに毎年石灰をやっていた人の畑を引き継いだが、次の年にはスギナがびっしり密生した、強酸性だ
石灰とはそんな物かと思った
もう一つ肥料としては、大豆を植えて回転させている、窒素肥料の為だ
あと足りないのはカルシウムかと思うが、いまの所名案がない・・・
夏野菜の、芽出し、苗作り
スーパーから発泡スチロールの箱を貰い
7W電球をグローブで包み、中に入れれば、温室・温箱になる
温度は、電球のワット数を変えたり、発熱電球を使って調節し、夏冬に対応する
豆腐のケースを取っておき、これにペーパータオルを切って底に敷き、ヒタヒタの温水を浸す
勿論それにトマト、ナス、カラシ、ピーマン、キュウリ、ウリ、スイカ、カボチャ、オクラ、モロヘイヤなどの種をを入れる
ちなみにこの温箱は
ピザやパンを醗酵させる時も、牛乳を醗酵させてのヨーグルト作りにも、甘酒・どぶろく作りにも大活躍だ
芽が出たら、これをポリポットに移す
芽は最初根が出て、次に茎と葉が伸びる
どの時点でポリポットに移すか、現在試しつつ進行中だ
籾殻燻炭のこつ
続けていると、首の所だけでなく胴の所も黒くなる
完成間近だ
草取り、草削り