ondonpiのブログ

山と川の間に迷い込み、掘立小屋で自炊し、猫の額ほどの畑で自給し、大脳と小脳の世界に遊びます・・・

私でもできた、ユーザー車検!

若い時からやろうやろうと思っていた、ユーザー車検、ついにできた、感無量!
半年前に、検査場に行き、パンフレットを貰った
書類アレルギーで、書類が大嫌いな私、読みもせず、半年たった
車検満了の2週間前、再度車検場に行き、またパンフレットを貰った
とても理解できるとは思えず、ネットをあさった
分かるかと思ったら、その情報多すぎて、余計分からなくなった、と言うか読む気にならないのだ、私という人間は
 
ついに意を決し、1週間前に急遽、突撃方法に変えた
車検場のお姉さんにどうしたらいいのか?、貰った書類に何を書けばいいのか?、聞いた
必要な書類は六種類、記入は名前と住所だけのようだった
けれども、何か分からないが、本当かしらと言う不安は消えなかった
これは後述し、先ず書類を説明する
 
ダッシュボードの中には、次の三種の書類が必ずある、ほぼ説明不要だろう
写真はボケているがどうでもいい、何であるかを知るのが目的だ
1.車検証

 2.自動車損害賠償責任保険(強制保険)

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3.軽自動車税納税証明書

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以上だ
 
窓口で貰う書類も三種類ある
 4.継続検査申請書
これは車検を受けさせてください、という書面だ
 
5.軽自動車検査票
これは書くところがない、検査官がチェックするメモだと思う
 
6.自動車重量税納付書

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これは納税であり、窓口で収入印紙を買って貼る、6600円だった
 
7.定期点検整備記録簿
これは不要、不可能、不可解な書類だ
ダッシュボードに実はこれがある
最初や、私が過去にディーラーに車検を頼んだ時、その時の記録簿だ
ただ、これは政府の認可したディーラーでなければ作成できず、個人では不可能だ
そして、これの有無は、新しくできる車検証に、「定期点検整備記録簿なし」と備考に書かれるが、車検証さえ貰ってしまえばどうでもいい
 
(話はそれる、ここは後日追加)
こんなものが何故あるか?、と思われるだろう
根本に有るのは、戦後の自動車産業の勃興に合わせて生まれた全国無数の修理工場、これが政治家に献金した事、これですべてが始まった
これにより、国民を愚弄し、世界に類を見ない、日本独自の、「車検制度」が生まれた
これで人は、「業者」に、「車検」を頼み、「魔法の作業」と「魔法の金額」を払わなければならないものと、刷り込まれた
 
具体的には私のボロ車、軽のワンボックスカーの車検費用は今迄、10万円位だった
ご存じだろうか、その内訳
4+2+4=10と思って戴ければいい
最初の4万円は法定費用で、強制保険と重量税と車検手数料であり、国が受取る、業者ではない
 
次の2万円は実費で、部品交換と作業代だ
過去の明細を見れば年により、プレーキパッドであり、ファンベルトであり、オイル交換だ
何れも消耗品であり、当然の経年劣化であり、納得できる
 
問題は最後の4万円で、「定期点検整備記録簿」の作成3万と、「車検代行料」1万だ
前者は車を眺めるだけの作業であり、後者は車検場往復の日当だ
別の言い方をすれば、仕事しないで儲かるファクターである「基本料金」を埋め込むこと、これに政治的に成功したのだ
これが「車検制度」の真実だと思う
 
ちなみに国の息がかかった産業は必ず、「基本料」を取る権利が与えられる、電気代、ガス代、昔の電話代、皆然りだ
最右翼はNHKだ、従量部分がなく、基本料金だけで成り立っている
我々民間は、働いてナンボ、汗してナンボで生きている
そんな会社、そんな仕掛けは、激しく憎む、分からないのだろうか
かくして鈑金修理工場は、町から消えた
恨みを買うことが、どれほど恐ろしい事か
長くなったが、これが「定期点検整備記録簿」の有無が、備考欄に付記されなければならない、根本理由だと思う、つまり嫌がらせをしているのだ
逆に言えば、最後の4万円は、確実にウク!
 
さて、私の車検が大きく動いたのは、次の事だった
それまでの経緯と雑談の中から、民間にヨビケン、つまり予備検査場なるものがあり、
そしてそれが、検査場の周りにはゴロゴロしているのを知った
車検と同じコースを、本車検の前に体験する、とでもいうべきものだった
それはいい、と思ってさっそく、行った、聞いた、見た
金も今までのディーラーより、めちゃ安かった、3千円だった
時間も15分くらいだろう、拍子抜けした
悪い所があれば、そこだけ指定され、交換修理すればよかった
 
この時、私の不安が何なのか、初めて分かった
書類もさることながら、ディーラーの整備が、見えない、見せない、分からない、と言う事だと思う
そして金だけ、ホーガイでボーダイだからだ、と思う
ヨビケンでは車検場と同じことをやる、同じことしかしない
具体的には簡単過ぎて呆れてしまったが、車体の下にもぐっての足回り目視、ブレーキを踏んでの効き、ライトの光軸調整、タイヤの横ブレ調べ、ぐらいの物だった
私の場合は、下回りで前輪のゴムブーツを交換14000円と、ワイパーが古く交換した
つまり車の本来的な高度な動作や原理から遠く、実際の走行の、その安全確認だけなのだ
言うまでもないが、本番の車検はこれと同じ、あっけなく終了した
 
最後に、こんな簡単なこと、何故40年間もやらなかったのか、悔しくてたまらない
一つには、サラリーマンは当ての無い休日は取れないからだと思う
二度目以降は分かるが、最初はやはり平日に5回ほど車検場に聞きに行った、この時間が取れない
もう一つ思わざるを得ないのは、生活は自分でやって初めて、納得し、腑に落ち、生きている実感があるものなのだが、
今の世は、金を稼ぐ機械か奴隷のようになってしまい、バーチャル空間を泳がされ、感動というものがない
本当に不幸なことだと思う